骨粗鬆症の予防策
骨粗鬆症の予防方法としては、食事療法や運動療法があり、実際に骨粗鬆症になってしまった場合にはこれに加えて投薬での治療があります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
食事療法
骨粗鬆症の予防するための食事としては、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKといった骨を強くすることに関する栄養素をしっかり摂取することが重要です。
とはいったものの、実際に何を食べれば良いかわかりにくいですよね?
以下で簡単に解説します。
・カルシウム
カルシウムは骨の材料であり、カルシウムが骨に取り込まれることで新しい骨が作られます。
カルシウムは、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、骨ごと食べられる小魚、豆腐や納豆などの大豆製品、しそ、小松菜などの野菜類や海藻などに多く含まれます。
・ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの体内への吸収を促進し、骨密度を増加させる働きをしています。
逆に言えば、ビタミンDが不足すると、カルシウムをとっていても骨を上手く作ることができません。
ビタミンDは野菜ではなく、魚やきのこ類に多く含まれています。
また、ビタミンDは油に溶けやすい脂溶性ビタミンに分類されるため、脂肪と一緒に取ると吸収がよくなります。
ビタミンDは日光にあたることでも合成されますので、天気の良い日は散歩することもおすすめです。
・ビタミンK
ビタミンKは骨を作る骨芽細胞という細胞の働きを助け、骨を壊す細胞である破骨細胞の働きを抑制します。
ただし、ビタミンKには血液を固める働きがあるため、血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方は摂取を避けてください。
ビタミンKは納豆、ブロッコリー、モロヘイヤ、小松菜などに多く含まれています。
運動療法
運動療法ではウォーキングなど骨の長軸方向(身体の縦方向)に刺激の入る運動を行うことが骨粗鬆症の予防において大切になってきます。
運動といえばジョギングやジムでのトレーニングを思い浮かべる方も多いと思いますが、散歩などで問題ありません。
特に天気が良い日の散歩は日光によるビタミンDの生成も促せるため、骨粗鬆症の予防において最もよい選択と言えます。
もし、体力や、関節痛などの症状で運動が行いにくい場合は、一度当院にてご相談ください。
参考:天6整形外科