仙腸関節とは?
引用:佐久平整形外科クリニック
仙腸関節は、骨盤の一部を形成する関節の一つです。
具体的には、仙骨と腸骨の間の関節を指します。この関節は、体の上半分と下半分をつなぐ重要な接合部分であり、運動や姿勢のサポートに重要な役割を果たしています。
仙腸関節は比較的硬い靱帯で結合され、大部分の運動においては数ミリ程度動くと言われています。体のバランスを維持し、歩行や走行時の上半身や下半身からの衝撃吸収に寄与します。
また、妊娠中の女性の体で特に重要な役割を果たし、分娩時には少し緩んで子宮の拡張を助けることもあります。
仙腸関節性腰痛とは?
仙腸関節性腰痛は、腰ではなくお尻が痛むのが特徴です。
【原因】
☑体幹やお尻などの股関節周囲の筋力が低下することで、骨盤が不安定になる
☑中腰での作業や急な動作、繰り返し同じ動作をすることで靱帯にストレスがかかる
☑出産で靱帯が損傷したり、緩んだりする
など、関節部分に繰り返し負荷がかかって周囲に炎症が起こり痛みが生じると考えられています。
【症状】
仙腸関節周囲の痛みやしびれなどの訴えが多くあります
☑尾てい骨の上あたり・太ももの付け根が痛い
☑前かがみ・動き出しで痛い
☑出産後からお尻のあたりが痛い
このように、お尻や鼠径部(太ももの付け根)の痛みを約50%が訴え、症状は片側に出現することが特徴です。
引用:佐久平整形外科クリニック