椎間板とは?
椎間板とは背骨と背骨の間にあり、衝撃を和らげるクッションのような働きをしています。
椎間板は少しずつ変動して動くことで、身体を動かしたり、背骨にかかる負担を和らげたりできます。
椎間板は中心部分の水分を多く含む「髄核」とそれを取り囲む「繊維輪」で構成されています。加齢とともに、水分が減少し弾力性が無くなることで変形しやすい状態になっていしまうのです。
しかし、椎間板には血管も神経も通っていないので、一度変形したら元に戻ることはありません。
椎間板性腰痛とは
椎間板性腰痛の患部は、椎間板周辺です。
椎間板30代以降から、内部の水分が減少し始めることで硬く変形していきます。
変形が進み、その周辺に炎症が起こると、発痛物質が分泌されます。
それらによって血管や神経が椎間板の内部に入り込むため、本来痛みを感じる部分ではなかった椎間板で痛みを感じるようになります。
これが椎間板性腰痛です。
加齢および肥満が主な原因となり前屈みの時に痛みを感じるのが特徴です。
加齢による変形は避けることはできませんが、体幹の筋力を強化することで予防することはできます!
参考:©2023 Tarzan860
椎間板ヘルニアとの違いは?
椎間板ヘルニアは椎間板の髄核が飛び出し、神経を圧迫してしまうことで痛みが発生する神経由来の痛みです。
特に、MRI画像診断では椎間板性腰痛は診断できませんが、椎間板ヘルニアは神経を圧迫している状態を確認することができます。
【椎間板のMRI】
引用:©医仁会 武田総合病院
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