実は腰痛の8割は原因を突き止められる
世界保健機関(WHO)によると、先進国では成人の約4〜33%が慢性腰痛に悩まされていると報告されています。これは地域によってかなりのばらつきがありますが、慢性腰痛が広く広がっていることを示しています。
慢性腰痛は年齢とともに増加する傾向があり、中高年層において特に一般的です。また、職業や生活習慣、姿勢なども慢性腰痛の発症に影響を与える要因とされています。
整形外科を受診しても、「原因が分からない」と言われ、湿布だけ処方されたという方も少なくないでしょう。
その腰痛、「もう年だから」「原因が分からないんじゃ何をしたらいいか分からない」と改善を諦めてはいませんか?
近年、日本の研究では「腰痛の8割は原因を突き止められる」という研究結果が分かっているのです。
腰痛の原因をセルフチェックで突き止めよう
慢性腰痛の多くは、腰椎椎間関節性、筋筋膜性、腰椎椎間板性、仙腸関節性の4種類に分類されます。
では、いったい今の腰痛はどの腰痛に当てはまるのでしょうか。腰痛の原因が分かれば対処の方法も見つかるはずです。
まずは、セルフチェックを行い、腰痛の正体を突き止める事から始めましょう。
☑腰を反らすと痛みがある |
☑重いものを持つことが多い |
☑仰向け姿勢で寝るのが辛い | ☑立ち上がる動作で痛みを感じる |
☑長時間のデスクワークをする | ☑痛い部分を押すと痛みを感じる |
☑前傾姿勢で捻じると痛みを感じる | ☑ギックリ腰をよく繰り返す |
☑10年前に比べて10Kg以上太った | ☑腰を反らすと痛みが楽になる |
☑柔らかいソファーに座るのが苦手 | ☑前屈みの姿勢になると辛い |
☑お尻のあたりを押さえると痛みを感じる | ☑あぐらの姿勢を取るのがつらい |
☑無意識に痛い方のお尻を浮かせて座っている | ☑ベッドで片脚を垂らし、逆脚を抱えるとお尻が痛い |
当てはまる数が最も多かったものがあなたの腰痛である可能性が高いです。複数の腰痛に当てはまる場合は併発している可能性もあります。
下記の レッドフラッグサイン に当てはまれば直ぐに受診をしましょう。
・発症年齢が20歳未満、または50歳以上
・寝ている時やじっとしていても、絶え間なく痛みがある。
・胸の痛みを伴う
・がんの病歴がある
・長年ステロイド剤を利用している。
・HIV陽性者である
・食生活が不規則で偏食、または小食だ
・ダイエットしていないのに体重が減ってきた
・脚の痺れなどの症状がある
・背骨が曲がるなど身体が変形している
・熱がある
参考:©2023 Tarzan860